没後20年だった昨年書かれた記事だが、Boing Boing で引用されている、1987年にレーガン大統領とナンシー夫人がホワイトハウスで開いたパーティーにマイルスが招かれたときの話が最高である。
1987年、彼はホワイトハウスのディナーにロナルド・レーガンから招待された。ゲストで彼のことを知っている人はほとんどいなかった。ディナーで、ナンシー・レーガンが彼のほうを向き、彼が人生で招待状に値するどんなことを為したのか尋ねた。真顔でデイヴィスは答えた。「そうだな、俺は音楽が進む道を5、6回は変えたんだよ。で、あんたは大統領をファックした以外で何をやったんだ?」
ジャズのファンなら皆知ってる話なのだろうが、すごいね。
”あ、いや、これ多分都市伝説。去年Guardianに掲載された記事は、きちんとした音楽ライターが書いてないじゃん、とジャズファンの中でバカにされていた。Boing Boingもなあ、サブカルチャーには強いが、メインストリームの音楽に弱すぎる。
コトの真偽はマイルズの自伝にあって、マイルズとレーガン夫妻はお互い知り合っていたし、自伝ではマイルズは彼らに良い印象をもっているようだね。しかも1980年代にホワイトハウスに招かれた人のほとんどがマイルズを知らない状況なんてちょっと想像できない。
この場面はおそらく、レイ・チャールズの功績を祝うディナーがホワイトハウスで開かれ、そこにマイルズが招かれたときだと思う。マイルズとおなじテーブルに座った上院議員だか下院議員だかの奥さんがマイルズに、どんな名声を上げてここにいるんだ、と尋ねると、マイルズが以下のように答えた。
「それじゃあオレから聞くが、お前が白人という以外に特別なにかやったことがあったら教えてくれ。で、それがオレにとって大したことじゃなかったとしたら、オマエの言う「名声」っていうのがどういうことか聞きたいもんだね。」
つまり、上記の諧謔的だがかなりマトモなセリフに尾ひれがついて都市伝説になったんだと思う。ただ、一つ注意しなければいけないのは、これも自伝だから、本当にこういうやりとりがあったかどうかという真相は藪の中だと思う。なにせ、自伝の通奏低音は、オレは白人から四六時中差別や邪魔を受けたがそれを物ともせず音楽を変えてやったぜ、だから。
マイルス・デイヴィスがナンシー・レーガンに言い放った言葉 - YAMDAS現更新履歴
(via kashino)(via kashino)











